評価制度が形骸化している

評価制度が形骸化する理由の1つに、「評価制度」と「キャリアパス制度」が混同してしまっているケースがあります。

 

一般的な「評価制度」と「キャリアパス制度」はそもそも全く別もの!!

 

「評価制度」と「キャリアパス制度」を、混同して設計しているケースが、介護業界には多々見受けられます。例えば、下記をご覧ください。このシートの、どこに間違いがあるかわかりますか?

実は上の項目、赤字が、一般的な評価制度として使われる項目。青字が「キャリアパス制度」で使われる項目です。違いは、赤字は普段の行動を評価するものですが、青字は、技術レベルを測定するものです。

この違いを具体的にお伝えしましょう。

 

一般的な評価制度とは

「評価制度」とは、半年、一年と決められた期間での「意識・行動」を評価するものです。具体的には、「~している」という言葉で表現することができます。

ですから、評価の結果が、上がったり下がったりします。

 

 

例えば、先ほどの赤字の項目で「笑顔」などはそうでしょう。非常に評価の結果が良かった人でも、次の年にはモチベーションが下がって、低い評価になってしまうこともあり得るということです。

ですから、ベテランであったり、役職者だからといって評価が高くなるわけでもありません。入社したばかりの新人でも、高評価を得るチャンスは充分にあります。

 

キャリアパス制度とは

 

それに対して、「キャリアパス制度」とは、個人の能力・技術・知識・資格レベルを評価するものです。言葉にすると、「~できる」と表現することができます。

能力や知識は、段々と増していくものですから、階段を1段ずつ、登っていくようなイメージです。

また、 「キャリアパス制度」での評価は、まず、下がることはありません。「去年まで入浴介助ができていた人が、今年急にできなくなった」ということは、まずありえないはずです。

 

このように、「評価制度」と「キャリアパス制度」は、活用する目的が違います。それらを混同してしまうと、正当な評価ができなくなり、形骸化につながりかねません。皆さんの施設は大丈夫ですか?

 

株式会社スターコンサルティンググループ 近藤 麻耶